イラストの公募展2013年度の第14回インターナショナル・イラストレーション・イラストレーションの入選作品の発表です。
|受賞者一覧|
審査員は、日本イラストレーター協会理事長、理事の計4名で構成しました。
各審査員が1番いいと思う作家1名に対して30ポイント入れ、以下10ポイント、5ポイントを各10名程度づつ選び入れました。
エントリーポイントと審査ポイントを合計して、獲得したポイント数が多い作家55名を入選候補にノミネートされた作家として、ウエブにアップしました。
各作家のページにfacebookの「いいね!」ボタン、mixiの「イイネ!」ボタンを設置し、ボタンが押された回数1回に対して1ポイントづつ加算して、もう一度集計して最終的に各賞を決めました。
このコンペに対する知名度ががますます上がってきて、多くの方達の注目を集めるように
なってきました。
昨年に続き、SNSによる一般投票が話題になった成果だと思います。
それに加えFacebookでの広告やその他ネットを遠しての広報活動の効果が出たようです。
最初に審査員の方で絞り込む訳ですが、SNSでのポイント獲得数に差が出過ぎるという
問題点もありますので、そのあたりは今後の審査における課題です。
あとは毎年ふれることですが、海外からの出品をもっと増やしていきたい、その為の
広報活動をどうするかが今後の広報活動における課題です。
日本国内に留まらず、国際的に評価されるようなコンペに成長させていきたいと考えてい
ます。
今回は見慣れたタッチの作品もありましたが、新規力作もあり、バラエティに富んで楽し
い雰囲気を感じられました。特に、絵本の様なストーリー性があり、個々の世界観をコラ
ージュで構成する要素が多くあったように思えます。
イラストレーション、アート、立体等ジャンル、年齢関係なく、素直な表現や、エネルギ
ッシュな感性の作品に評価をしていきました。
世の中が平和を愛するようになり、優しく綺麗な世界観のイラストも素敵です。
しかし、残酷な世界観をイラストで表現できる作品も見逃せません。
描写力もさることながら、筆やCGの技を個人の感性の内にフルに活用し、次のオリジナ
リティある作品へ挑戦して頂きたいと願っています。
二次選考の段階から審査に参加をしておりますが、応募総数340名の中から二次選考
を経て選ばれた作品は見応えがありました。
審査というモノを初めてやりましたが、客観的に評価するよりも自分の感性(つまり好み)
を優先しました。巷には似たようなデジタル作品やキャラクターが溢れているのに、とて
もバラエティに富んだ個性豊かな作品群を堪能しました。
自分は手描きしかやりませんが、デジタルでもとても温かみのある作品が多かったです。
自分の勉強にもなりました。
自分のレベルは棚に置いて他人の作品をみると、これは素晴らしいと思う事と、こうした
らもっと良いのじゃないか、などと思ったりして翻って自分の作品にも生かされるのでは
ないかと思います。
新しい画風もたくさんありますが、もう描き尽くされた感のある画風でも、まだまだ命を
吹き込んで活躍できるのではないかと感じる作品も多かったです。
もっともっと世の中に認知されて欲しい才能が溢れていました。
SNSを使った投票方法を昨年から取り入れていますが、もっとやり方を改善するべき点
も見えてきました。
今回、コンペ担当として最初から携わらせていただきました。
出足が鈍かったので、当初は参加者がかなり少ないのではと懸念いたしましたが、一ヵ
月半を過ぎるころから徐ゝに増え始め、最終的には300名を超える応募が集まり、エント
リー作品数は600を超えるという盛況ぶりとなりました。
年々作品のレベルも上がっており、大変見ごたえや手ごたえを感じる一方で、このコンテ
ストの概要を守っていただけない作品も数多くありました。
JIAのコンテストは絵がうまければよいというだけではありません。
案内にもありますとおり、プロとして活動したい方に門戸を広げております。
作品につけるファイル名やフォルダ名、画像のサイズなどの規定等は、プロとして仕事を
請け負ったときには必ず守らねばならない必要最低限のルールです。せめて作品を提出
する前に今一度概要を再読し、漏れや間違いがないかの確認をしてから応募しましょう。
わからなければ独断せず、問い合わせてください。
作品の傾向としては、一つの作品の中に細々といろいろな要素を盛り込んだタイプのイラ
ストが多かったように思います。しかし残念ながらコンセプトがよくわからないものや細かい
部分が雑なものなどもかなりありました。
こんなところまで目が届かないだろうと言うようなところを人は見ています。今回、上位に
ランキングされた方の中にもディテールの細かい作品がいくつもありますが、それらはど
れも細部までこだわっており、線一本手を抜くことなく、小さな小物一つにも物語を与え
るという秀逸さです。自身のジャンルと違ったとしても一見の価値があるでしょう。
入選に漏れてしまった作品の中にも本当に素晴らしい作品が数多くありました。同じ絵描
きとして大変勉強になりました。
コンペ参加者の皆様、大変お疲れ様でした。そしてありがとうございました。
皆様の今後のご活躍を心よりお祈りしております。
1955年 岐阜県多治見市に生まれる
1977年 関西大学工学部を4年で中退後渡米、サンフランシスコで2年間遊学
1981年 4月東京デザイナー学院入学
1983年 4月レベル工房入社(エアーブラシの会社)
1985年 レベル工房退社後フリー
1987年 (株)シュガー入社(イラストの会社)
1987年 日刊工業新聞広告賞金賞受賞
1988年 日刊工業新聞広告賞金賞受賞
1989年 日刊工業新聞広告賞銀賞受賞
1989年 (株)シュガー退社後再びフリー
1990年 (有)クレア設立(イラストの会社)後に(株)クレアに組織変更
1999年 日本イラストレーター協会設立
2004年 (株)クレアの代表取締役を降りる
2006年 200 Best Illustrators Worldwide 2006 選考委員
2007年 Society of illustrators U.S.A.会員に認定される
2007年 200 Best Illustrators Worldwide 07/08 選考委員
2008年 ZEN展優秀賞受賞
2009年 200 Best Illustrators Worldwide 09/10 選考委員
2010年 200 Best Illustrators Worldwide 11/12 選考委員
http://www.maroon.dti.ne.jp/kanie/
福岡県出身
武蔵野美術大学工芸デザイン科卒業。
在学中に、川島織物テキスタイルスクール京都校ドビー織科卒業。
ミサワホームインテリアスクール17期生。後、雑貨・テキスタイルデザイナーとして商社に従事する。
2000年 CDA(Society of Decorative Painters)取得後。デコラティブペインテイングの講師となる。
2007年 日本イラストレーター協会インターナショナルコンペティション 佳作入選をきっかけに、
日本イラストレーター協会に入会。イラストレーターの活動を始める。
2009年 ボローニャ絵本原画展にノミネート
2010年 第7回「ZEN展」イラスト部門 優秀賞受賞。 ウサギと少女の作品で注目を集める。
日本イラストレーター協会展、その他に多数出品。
現在、日本イラストレーター協会理事 事務局員
http://ryoko-uchino.jimdo.com/
東京都世田谷区出身(現在住)。
建築学科出身なのに、大型汎用コンピューターのSEや印刷製版職人を経てイラストレーターに。
すべての経験が今の仕事に生きています。
今年は理事としてJIAの協会展を担当しています。
毎年6~7回の展示会をやっており、今までにやった個展やグループ展は80回を超えます。
2007年 「やっぱりペンギンは飛んでいる! !」(技術評論社刊)を出版
2011年 第12回Illustrator of the year2011 最優秀広告イラスト賞受賞
http://www.1b-town.com/
神奈川県在住
日本イラストレーター協会理事 インターナショナルイラストレーションコンペティション担当
2006年 第7回Illustrator of the year 2006 最優秀エディトリアルイラスト賞
2007年 第8回インターナショナル・イラストレーション・コンペティション 佳作
2007年 大阪芸術大学国際アートトリエンナーレ2007 入選
2008年 伊勢神宮式年遷宮コンペ 明治神宮神々への捧げ物展 入選
2012年 第13回Illustrator of the year2012 最優秀映像イラスト賞
http://members3.jcom.home.ne.jp/mina.f/
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