審査員評

5枚の作品をぞれぞれ違う表現を見せてくれた。奥深さを感じる。
この順番が変わっただけでも、順位に影響したかもしれない。

小林正直（二科会デザイン部会員）

確かなデッサンと豊かな表情に、高い物語性を感じます。
特に筆のタッチの赤と黒の一枚目は、シンプルなのに、見るの者に忘れがたい印象を与えます。

田中淑恵（ブックデザイナー）

確かなデッサン力を基礎に据えた軽妙な筆致はベテランと言える貫禄が漂う作風です。
描かれた対象の動きの先端や末端を線で結ぶと安定感を持ったトリミングラインが生まれ、相当な修練を積んだ歴史を炙り出します。

増本大二郎（二科会デザイン部会友）

80年代風の雰囲気を思わせる魅力的な作品。
特に人物の表情が生き生きしていて、観察力の高さが伺えます。
デッサンの練習にこれからも励んで、是非素敵なイラストレーターになってください。

山本さと子 （版画家）

少し古さも感じますが、このようなイラストを好む人は多いと思います。
人物であればおそらくどのようなタッチでも描けてしまうのではないでしょうか?
確かなテクニックの持ち主だと思います。

蟹江隆広（日本イラストレーター協会 会長）

NEXT PAGE