日本イラストレーター協会

出版部門ノミネート作品

古山 拓 (Taku Furuyama)

【クライアント】
PIE International

【使用媒体】
絵本

【作品に関するコメント】
作品に対するコメント 10年の歳月、私自身の中で温めていた絵本企画を児童文学作家くすのきしげのりさんとのコラボで出版実現させることができました。一本の折れた木から何を連想するか?を、読者に問う絵本を作りました。 使用した画材は自分の表現の原点「黒の鉛筆」のみです。編集者との打ち合わせで、あえて着彩なしの鉛筆ドローイング絵本としました。山間に立つ一本の木が、嵐で折れ、川を流れくだり、海に出て、波風に削られていく、、、。そこで出会う様々な事柄を鉛筆デッサンで描いています。 描く仕事をし続けて40年近くなります。絵本に描き込めた想いは、「自分が描くことで生かしてもらってきた中で、ずっと考え続けていたこと=人は知らぬ間に誰かに助けられ、また、人は誰もが知らぬ間に誰かを支えている」です。デジタルとAIが社会を席巻する昨今、あえて手で描く・シンプルにダイレクトに描くことの大切さを考えての出版でもありました。