日本イラストレーター協会

イラストの作品集

100 ILLUSTRATORS most attractive in the world vol.2

世界中から集めた新進気鋭のイラストレーター100人の作品集です。
ハリウッド映画で活躍中のコンセプトアーティストや世界的なイラストレーションのコンペティションの受賞作品とイラストレーター・オブ・ザ・イヤーの受賞作品をはじめ、世界中から集めてきたトップイラストレーターの作品をメインに掲載しているハイクオリティーの作品集になっております。
Amazonで販売中、全国の書店からもご注文いただけます。
直販もしておりますので、日本イラストレーター協会事務局までご連絡ください。

2019年発行のVol.1の情報はこちらでご覧ください。

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世界を魅了した新進気鋭の百人のイラストレーターVol.2

Daisuke Buchi

Douglas Lobo

Eri Ando

Haimeng Cao

Hannah Li

Hue Teo

Manuel Submberac

Masashi Nonaka

mitaka

Monta Finden

Nikita Bulatov

Nobuhito Kouzuki

Sten Duc

Thomas Dubois

Tim Razumovsky

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商品情報

無線綴じ冊子(長辺左綴じ)
A4サイズ
表紙 : コート180kg 片面カラー(PP加工つやあり )
中面 : 144ページ コート110g フルカラー
収録イラストレーター数 : 100名
(日本42名、アメリカ5名、ロシア6名、中国5名、台湾4名、香港4名、韓国3名、イギリス3名、ドイツ3名、ポーランド3名、ブラジル2名、イタリア2名、ルーマニア1名、クロアチア1名、ノルウエー1名、ブルガリア1名、イスラエル1名、ラトビア1名、トルコ1名、ベルギー1名、ウクライナ1名、マレーシア1名、カナダ1名、エクアドル1名、フィリピン1名、イラン1名 )
収録作品数 : 495点
発行日 : 2020年2月20日
販売価格 : 2,000円+税
送料 : 無料
直販もしておりますので、日本イラストレーター協会事務局までご連絡ください。

発行にあたって

「いつから日本のイラストレーションはこれほど衰退してしまったのだろう」昨年 ”100 ILLUSTRATORS most attractive in the world Vol.1” を編集するために世界中から新進気鋭の百人のイラストレーターに相応しいイラストレーターを探している時に私はそう感じ愕然としました。

バブル崩壊後の日本経済の衰退に伴い、それに追従するかのように日本のイラストレーションのレベルが全体的に大きく世界に遅れを取ってしまった事実を知り、打ちのめされる想いでした。
この作品集をを見れば、「世界のイラストはこんなに進んでいるのか」ときっと驚かれると思います。ハリウッドで活躍中のコンセプトアーティストをはじめ、世界のトップイラストレーターや、世界的なコンペで上位入賞を果たしたイラストレーターの作品を中心に掲載しています。

なぜ日本のイラストレーションこれほど遅れをとってしまったのでしょう。 その答えはバブル崩壊後の日本の経済の停滞のせいで、企業が非常に臆病になってしまったことが大きいと思います。この「失われた30年」と言われる間、企業経営者が冒険をしなくなってしまいました。その結果、万人ウケする無難なイラストレーションしか使わなくなってしまいました。 近年ポスターやその他の広告で感動するほどのイラストレーションを見かけることは、ほとんどなくなってしまいました。

それに加え、日本では漫画アニメがものすごく強い影響力を持っていて、若い人達がその影響を受けすぎて、多くのイラストレーターが同じようなイラストレーションを描くようになってしまったことも理由として考えられます。確かに漫画やアニメは日本の文化として世界中で認められるようになり、それはそれで嬉しいことではありますが、イラストレーターの多くが漫画やアニメに引き摺られて過ぎて個性を発揮できなくなってしまっているのだとしたら余り好ましい状況ではないと考えます。

今までに日本でたくさんのイラスト集が出版されてきましたが、この作品集ははっきり言って他のイラスト集とは一線を画します。かつては日本にもスーパースターと呼べるくらいのイラストレーターがたくさん存在していました。しかし、現在ではスターと呼べるほどのイラストレーターは、ほとんどいなくなってしまいました。一般の方に「有名なイラストレーターの名前をあげてください」と言って答えられる人は、残念ながらほとんどいないと思います。

日本イラストレーター協会には毎年世界的なコンペティションを開催しており、その上位受賞者が多数入会してきます。彼らの作品の多くは非常にユニークであり、個性が強い素晴らしい作品です。しかし現実に仕事で需要が多いのは、子供っぽい可愛いイラストレーション、クセのないさわやかないイラストレーションばかりです。個性的でアクの強い作品を制作するイラストレーターは活躍する場が少なく、多くの場合イラストレーターを廃業するか、角が取れて没個性のつまらないイラストに変わっていくか、どちらかということになります。

若くて才能があり、個性的な素晴らしいイラストレーションを制作していても、日本で活躍する場がないというイラストレーターは大勢存在します。そのような人たちこそ日本にとどまらず、世界進出を目指して頑張って欲しいと願っています。”100 ILLUSTRATORS most attractive in the world Vol.2”は、そんな個性的で万人ウケする作品でないイラストレーションが中心の作品集です。イラストレーションを見て楽しい、各イラストレーターのプロフィールを読んでも興味深い、そんな作品集を製作することができたと自負しております。

私は若かりし頃、イラストは人に感動を与える力があると信じて、イラストレーターになることを決意しました。 スーパースターたちの素晴らしい作品を見て感動し、刺激を受けました。そして彼ら(彼女ら)の作品集を手元に置いておきたいという衝動にかられました。一生の財産になるかもしれない世界の最高峰のイラストレーター達の作品集でさえ手に入れないのなら、それはもうイラストレーションの力を信じていないのでしょう。あなたがまだイラストレーションの持つ力を信じているのなら、是非この作品集を手に取ってください。世界最高峰のイラストレーションに感動していただければ本望です。

「世界を魅了した新進気鋭の百人イラストレーター」の作品を掲載していますから、特に世界で活躍している意識の高いアートディレクタークリエイティブデイレクターの方たちにご覧いただき、ご自分のお仕事に役立てていただければ幸いです。巻末の掲載イラストレーターリストには連絡先が明記されております。またそのようなお仕事に従事してない方にとっても、十分に楽しめる作品集になっております。あなたのクリエイティブな感覚を刺激する一冊として、是非ご愛読ください。

著者ご挨拶

私は普通の進学校を卒業後に関西大学工学部機械工学科に入学しましたが、進路に迷い関西大学工学部機械工学科を4年で中退して渡米しました。アメリカ西海岸 のサンフランシスコで暮らすようになりました。移民のために無料で受講できる学校があり、その学校に入学しました。私はその学校で世界各地から集まっていた移民の方達と大勢友達ができました。ずっと住んでいたいと思っていましたが、そのままでは目標のイラストレーターになることは難しいと考え帰国しました。

帰国後、私は25歳の時に東京デザイナー学院の商業デザイン科に入学しました。当時はエアーブラシを使用した新しい感覚のイラストレーションがブームになっていました。アメリカでも人気が高かったペーター佐藤さん、PARCOの広告で一世を風靡した山口はるみさん、アメリカのロックグループ”Earth, Wind & Fire”のアルバムジャケットなどで人気が出た長岡秀星さんなど、スターイラストレーターが大勢出てきていました。それからエアーブラシを使用したスーパーリアルイラストがブームになりました。私もそのようなイラストレーターの人達に大きく影響を受け、私もリアルなイラストを描きたいと思うようになりました。

東京デザイナー学院を卒業後、私は2年間フリーランスのイラストレーター頑張りましたが、世の中そんなに甘くはありませんでした。結婚して子供ができたのを期に求人広告で見つけたイラストの会社に就職しました。その頃からバブルの絶頂期に突入することになります。私はその会社でリアルイラストを専門に任されていました。リアルイラストは描くのに手間暇がかかりますから、どうしても残業が多くなります。手を入れれば入れるほど完成度が上がりますから、時間を忘れてのめり込んで描いていました。週2~3日は会社に泊まり込むようになり、だんだんと身も心も家庭もボロボロになっていきました。

2年間務めた会社を退職して私は再びフリーになりましたが、私を気に入ってくれていたお客様も少なくなかったので、フリーになってからも忙しい状態が続きました。私はイラストの会社を設立して、しばらくは順調に仕事が増え、売り上げが伸びていきました。

しかしそのような時期は長く続きませんでした。やがてバブルが崩壊して売り上げが急落していくことになります。クライアントもだんだんと支払いが渋くなっていきました。イラストの料金を巡ってトラブルも増えていきました。クライアントの担当者の指示に従い指示通りに仕上げても、担当者の上司や依頼元のお客様からクレームがあると、末端のイラストレーターにしわ寄せがいくという状態でした。不当な言いがかりをつけて、支払いを拒否するクライアントも出てきました。当時はそんな時に相談できる機関が見当たりませんでした。話し合いが決裂して裁判になることが何度かありました。そのような経験を経て私は立場が弱いイラストレーターの味方になる組織の必要性をひしひしと感じるようになりました。

1995年頃から急速にインターネットが普及し、1999年に私はイラストレーターのための団体の設立を実現しました。コツコツと活動を続けるうちに、だんだん私の活動に共感してくれるイラストレーターが増え、おかげさまで日本を代表するイラストレーターの団体として認知されるようになりました。

日本イラストレーター協会では毎年世界的なイラストのコンペを開催してきました。それからイラストレーターの仕事を評価して、年度賞を授与してきました。この度コンペの受賞者やイラストレーター・オブ・ザ・イヤーの受賞者、その他世界的に活躍されている各国の一流イラストレーターの作品をまとめた作品集のVol.2が完成しました。他のイラストの年鑑と異なる点は、年鑑は掲載費を支払えばほぼ誰でも掲載できますので、どうしても全体的な作品のレベルが下がってしまう傾向にありました。本書は世界中から一流のイラストレーターや新進気鋭のイラストレーターに依頼をして、作品を掲載させていただきました。

したがって今まで見たこともないような世界中の優れた作品がこの1冊に詰まっております。日本イラストレーター協会は常に世界を意識しています。欧米やアジアの会社などとも何度か取引できました。今後も日本のイラストレーターが海外に羽ばたくお手伝いができれば幸いです。また見たこともない海外のアーティストを日本のクライアントに紹介し、仕事がうまく運ぶようコーディネートにも力を入れていきたいと思います。

この作品集には海外のイラストレーターも大勢収録されていますので、また新しい発見があることを願っております。広告業界や出版業界の方たちはもちろん、そのような業界以外の方たちにも十分に楽しめる作品集になっております。ぜひ手にとって、お楽しみいただければ幸いです。

著者について

日本イラストレーター協会の創業者で現会長。
岐阜県多治見市で生まれ、関西大学工学部機会科を4年で中退して渡米。
サンフランシスコで2年間アートや英語を学ぶ。
帰国後、東京デザイナー学院商業デザイン科で2年間デザインとイラストを学ぶ。
1990年 イラストの制作会社有限会社クレア設立後、組織変更し15年間株式会社クレア代表。 1999年 日本イラストレーター協会設立し、理事長に就任。


日本イラストレーター協会 会長 蟹江隆広

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過去の日本イラストレーター協会年鑑

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