イラストレーターの団体はいくつか存在しますが、どこに所属したらいいか迷うと思います。
分かりやすく比較してみたいと思います。
日本イラストレーター協会をJIAとして、他の4団体と比較をしてみます。
入会金 | 年会費 | コーディネート | 直接発注 | 外国人会員 | 外国との交流 | 会員数 | 文美保険 |
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JIA | 5,500円 | 6,600円 | ○ | ○ | ○ | ○ | 400人 | × |
A団体 | 不明 | 不明 | × | ○ | × | ○ | 267人 | ○ |
B団体 | ー | 12,000円 | × | ○ | × | × | 800人以上 | × |
C団体 | ー | 24,000円 | × | ○ | × | × | 240人 | ○ |
D団体 | ー | 0〜15,000円 | ○ | × | × | × | 700人 | × |
上記は2020年1月現在の情報ですので、今後変化する可能性があります。
JIAの場合、初年度は入会金を含め12,000円ですが、2年目からは年会費6,600円のみですので、他の団体の年会費と比較して圧倒的に安いです。
仕事の依頼はJIAの場合、クライアントがコーディネートを希望することもできますし、イラストレーターに直接依頼することもできます。他の団体ではコーディネートか直接発注のどちらかですので、クライアントにとってはJIAのシステムが便利です。
JIAは外国の団体とも交流があり、外国人の会員も多数存在します。
会員数は中間くらいですが、会員のレベルを下げればいくらでも増やすことができますので、多ければいいというものではありません。多すぎると、他のイラストレーターの中で埋もれてしまい、仕事を受注できるチャンスが減ります。
JIAは文美保険には加入していませんが、特に必要性を感じていません。加盟すると保険料が定額になりますが、あくまでも所得の多い人のみが得をする制度です。イラストレーターの多くは加盟することにより逆に保険料が高くなってしまう恐れがあります。
文美保険に関して詳しくはこちらのページをご覧ください。
JIAはイラストレーターの皆さんになるべく負担かけないよう、1999年に設立以来20年以上1度も入会金と年会費を値上げしていません。設立時に私は「自分だったら月いくら払えるか考え、月500円程度なら払ってもいい」と思い、採算を度外視してこの金額で始めました。設立当時、私はイラストレーションの制作会社を経営しており、そこで始めたからできたことです。今でも極力余分な経費をかけないようにして運営の努力を継続しております。しかしながら今でもギリギリの収支ですから、本音はもう少し会員数を増やさないと厳しいです。